this and that…

興味があることについてアレコレ書いていきます

Ça fait…que って言いたい!

「フランス語の勉強を始めてどれくらいですか?」

 

フランス語で言語交流をしていれば非常によく聞かれる質問。

今回は、こんな時によく使うフレーズをご紹介したい。

 

日本語
「〇〇を始めてから…くらい経つ」

「…の期間〇〇をしている」

 

例えば、

・フランス語の勉強を始めてから、大体3年くらい経つ 

・10年間空手を習っている

 

継続的に何かをし続けていることを相手に伝えるこの表現。

これは、英語/フランス語ではなんと言う?

 

 

英語

英語では、

It’s been…[期間]since (内容)

(It’s been はIt has been の省略形)

ex)

It’s been five years since I started learning English.

(英語を勉強し始めて5年になる)

It’s been almost ten years since you left me…

(あなたが去ってからほぼ10年たつ)

 

また、個人的にはこの文章をよく使う。

It's been a while since the last time we met.

(前回会った時からしばらくたつ)

→「久しぶりだねー」 的な話ができる

 

フランス語

では、フランス語では?

ここでついに Ça fait…que が登場する。

Ça fait trois mois que j'habite au Japon.

(日本に住んで3年になる)

Ça fait deux, trois jours que j'ai mal au ventre.

(ここ2~3日おなかの調子が悪い)

Ça fait cinq ans que j’apprends le français .

(フランス語を学習して5年たつ)

 

ちなみに、Ça fait…que をdepuis を使い以下のように書き換えることもできる。

Ça fait une semaine que je suis malade.

  ⇒  Je suis malade depuis une semaine.

フランス人の友達によると、1つ目の文は会話でよく使うカジュアルな表現で、2つ目がやや硬い、文語調な表現らしい…

 

また、疑問文を作る際は以下のようになる。

Ça fait combien de temps que tu étudies le Japonais?

 

そして、フランス語でも「久しぶり」的な表現がある。

それがコチラ↓

Ça fait longtemps que... 

ex) 

Ça fait longtemps qu'on ne s'est pas vus.

(会わない期間が長かったね→久しぶりだね)

以上、It’s been と Ça fait…que の構文についてご紹介した。

日本人には馴染の少ない「非人称」の文なので瞬発的に言えるようになるためには少し練習が必要かもしれない。

実践に備えて、繰り返し口に出しておきたい。

恥ずかしい… フランス語では?

駅前の人が多い場所で滑って転ぶ…

人前でスピーチする…

慣れないフランス語をフランス人の前で話す…

これらに関連する感情、それは「恥ずかしい」。

 

あまりに恥ずかしすぎて、「恥ずかしい」と口にすることさえ恥ずかしいかもしれないが、そんな口にしづらいことだからこそ言葉にすることで、相手との仲が親密になっていく。

 

今回はそんな「恥ずかしい」のフランス語での言い方を考えていきたい。

 

英語

まずは英語。

英語だと、『It's embarrassing!』

例えば、友達と街中を散歩しているときに、

『Would you sing a song in Japanese?』

みたいな無茶ぶりをされたときに、

『It's so embarrassing!』

みたいに返すことができる。

 

また、人が主語になると、『I'm embarrassed!』

人前で転んだとき、失敗したとき等、恥ずかしくて顔が真っ赤になっているときにぜひ言いたい表現だ。

 

フランス語

さて、フランス語では何と言う?

言語交流SNSでフランス人に聞いてみたところ、いくつかの回答が返ってきた。

① être gêné/ se sentir gêné 

『Je suis gêné』

『Je me sens gêné』

ex) Je ne veux pas chanter ici car je me sens gêné.

 (恥ずかしいからここでは歌いたくない)

 

② embarrassant

『C'est embarrassant』

ex) C'est embarrassant de faire des erreurs en public.

 (人前で間違えると恥ずかしい)

 

以上。

必要な時に「恥ずかしい」と率直に伝えられるように、繰り返し練習したい。

 

「怖い」はフランス語で何と言う?

感情を表す単語の中でもよく使用する「怖い」。

フランス語では何と言う?

 

 

 

(私は)~が怖い to be scared/afraid of

avoir peur de

「怖い」という気持ちを話すときに、まず思い浮かぶのが "J'ai peur"

avoir peur de~ で「〜が怖い(to be scared/afraid of )

ちなみに la peur は恐怖。

ex:

J'ai peur des chiens. (私は犬が怖い…)

Il a peur du noir. (彼は暗闇を恐れている)

 


フランス人の友達によると、他にも être effrayé があるそうだが、やや硬い表現で、会話ではあまり出てこないとのこと。

 

それは怖い it's scary

Ça fait peur

主語が人ではなく物事になったとき、どんな表現が使えるだろうか。

前出のフランス人の友達によると、会話において最もよくつかわれるのが、下記の2つ。

Ça fait peur!

Ça me fait peur

 

また、他にも、下記の表現があるとのこと。

C'est effrayant.

C'est flippant.

 

例えば文頭にある画像のなまはげを見て、以下のように言える。

Ils me font très peur!

Ils ont l'air très effrayants!

 

怖いものの話は聞きたがる人は意外と多い(気がする)。

今回の表現、怖がらずにどんどん使いたい。

JAPAN EXPO(ジャパン・エキスポ)Paris 2024 開幕まであとわずか!!

みなさんは「JAPAN EXPO」(ジャパン・エキスポ)というイベントを聞いたことがあるだろうか?

Japan Expoとは?
Japan Expo には、日本と日本文化に恋する人たちが一堂に会します。マンガ、武道、ビデオゲーム、民芸、J-POPから伝統音楽までをカバーし、日本文化に関心を寄せる人にとっては見逃せない祭典、それがJapan Expoです。パリ市内から30分でニッポンを丸ごと満喫できます!

Japan Expoとは? - Japan Expo Nihongo

パリで日本文化の祭典がある!?

それはすごい!

 

実は、言語学SNSで、偶然この Japan Expoについて知った。

2024年のパリでの開催は、7月11日から14日までの4日間。

私は国家的自己肯定感がやや低めで、日本文化が海外で(しかもフランスで!)このように脚光を浴びていることに驚きとともに、喜びを感じている。

今日はそんな Japan Expo の概要について触れたい。

 

 

Japan Expo誕生

Japan Expo創立者、ジャン-フランソワ・デュフール、サンドリーヌ・デュフール、トマ・シルデは、80年代90年代、ジャパニメーションの熱狂のさなかで育ちました。

 

日本への旅行の後、ジャン-フランソワとサンドリーヌはその日本への情熱と、日本をもっとよく知りたいという願望を同じフランスの日本ファンと分かち合おうと固く決意しました。こうして2000年、ついに新旧の漫画やアニメ、Jミュージックやゲームに特化したイベント、Japan Expoが誕生したのです。

Japan Expoの歩み - Japan Expo Nihongo

 

1980~90年代、日本には面白いアニメがたくさんあった。

例えば聖闘士星矢シティーハンターキャプテン翼ドラゴンボール

もちろん今も面白いアニメはたくさんあるが、この年代は特に多く名作が生まれている。

そしてその日本の名作たちがフランス人を魅了し、日本文化を紹介するためのイベントの誕生に至ったということだ。

 

2000年に第一回が開催されて以降、ほぼ毎年規模を拡大しながら開催され、2023年に開催された際には、4日間で約25万人が来場した。

一日当たりに換算すると約6万人。東京ディズニーランドの一日当たりの来場者数が約3万人ということで、その倍の来場があったということになる。

 

会場

2023年はパリ、マルセイユ、オルレアンで開催された。

パリとマルセイユは日本でもよく耳にするが、オルレアンはあまり耳なじみがない。

フランスの真ん中よりやや北に位置しているこのオルレアン市。

アルファベットで書くと『Orléans』。

実は栃木県宇都宮市姉妹都市だ。

 

パリの会場に関しては、パリ市内から電車で約25分のところに位置している。

シャルルドゴール空港から約5kmということで、空港からのアクセスはとても良い。

 

内容

JAPAN EXPOで実施される内容は、多岐に渡る。

例えば、漫画家やアニメ制作者等のサイン会・トークショー、音楽ライブ、生け花、書道等のワークショップ、ゲーム大会、伝統文化ショー…そして何よりも関心を集めているのが「コスプレ」ではないだろうか。

言語交流SNSJAPAN EXPO について投稿したところ、このコスプレに関するコメントがいくつもついた。

"Il y a plein de Cosplayeurs et Cosplayeuses et l'ambiance est vraiment sympa!"

(コスプレをする人がたくさんいて、雰囲気がとても良いです)

"C'est surtout de la culture otaku manga et du cosplay."

(主にオタク漫画文化とコスプレです)

 

ちょっと面白かったのが、中古日本雑貨販売の売り場にランドセルが売られていたというコメント。

確かにランドセルは日本独特のものかもしれない。

しかし、購入したとして、使い道はあるのだろうか…。

そう思い調べてみたところ、実は海外で日本のランドセルが人気らしい。

しかも「おしゃれアイテム」として脚光を浴びているらしい…。

 

日本では「小学生が背負うもの」というイメージが強いランドセルですが、海外ではオシャレなアイテムとして人気を集めています!

 

ランドセルが人気になった背景には、ハリウッド女優ズーイー・デシャネルさんの影響が大きいようです。2014年、ニューヨークで真っ赤なランドセルを背負っている彼女の写真が世界中に拡散。彼女のファンを中心に、ランドセルの人気は瞬く間に広まりました。

海外でランドセルはオシャレアイテムとして人気!?意外な反応と注目される5つの理由|セイバン

 

ランドセル=小学生というイメージは、もはやステレオタイプなのだろうか。

海外に出ることで新たな価値を得る物もあるようだ。

 

フランスのオタク文化

フランスでこんなにも日本の「オタク文化」が人気を集めている要因は何なのだろうか…。

前述の通り国家的自己肯定感がやや低い私は、この現象が不思議でならない。

考えられる理由その1が、1980~90年代にフランスで日本のアニメを安値で購入できたこと。

Manga and anime, the stylistic successors to the ukiyo-e prints of the early japonisme movement, were important childhood fixtures for many French people who grew up in the 1980s and 90s. During this period, French television broadcasters often turned to localizations of popular Japanese animated shows, or “anime,” due to their low production costs and diverse genres.

Japonisme: Why is Japanese Culture so Popular in France? - Frenchly

 

前述の通り、1980~90年代、日本には面白いアニメがたくさんあった。

そしてそれを安値で購入できるなら、テレビでよく放映されただろうし、当時の子どもたちに人気だったに違いない。

私がやり取りしているフランス人の中には、子どものころにドラゴンボールを見ていた等、アニメとともに育った人が少なくない。

やはり子どものころに触れた文化は自然と自分の中で重要なものになり、次世代に受け継ぎたいものになっていくのだろう。

 

しかしながら、それだけなのだろうかという疑問が私にはある。

 

The two countries, as different as they are, have many fundamental values in common. They each put a high value on artistic expression, language, and cultural traditions, while at the same time exemplifying these values in diverging ways. There is both a shared basis for connection, and an inspiring diversity of goods and ideas to exchange between France and Japan.

Japonisme: Why is Japanese Culture so Popular in France? - Frenchly

 

日本とフランスには、「共通する何か」が根底にあり、そのため「楽しい」「美しい」「心地よい」と感じられるものが多いのではないだろうか。

フランス人とやり取りをしていると、人と関わる距離感や物事に向き合う姿勢からそんなことを時々感じる…。

 

以上、 JAPAN EXPO はフランスで人気を集めている、日本文化を発信するイベントであった。

単純に日本文化を体験するということだけでなく、コスプレ文化のような独自の発展形があるところも面白いポイントだ。

フランスの皆さんにはぜひ存分に楽しんでいただきたい。

La fête de la musique フランス発の音楽祭

『Joyesuse fête de la musique!』

ある日、メッセージのやり取りをしているフランス人の友達から、こんなメールが届いた。

突然何を言い出すのだろうと困惑していたところ、続けてこんなメッセージが。

『Vous fêtez ça au Japon?』

 

なるほど。フランスのお祭りの話か…。

これは面白そう。

 

そしてこんなメッセージが続いた。

『C'est principalement des petits groupes amateurs qui jouent. Il y a toutes sortes de musiques.』

なんと素晴らしい。

マチュアバンドが発表の場を得るだけでも素晴らしいのに、そんなにいろいろな種類の音楽を演奏できるほど規模が大きいのか…。

 

そういえば、以前フランス旅行をした時に、町中を巻き込んでの巨大な音楽フェスがあった。

これは、それなのか?

気になったので、少し調べてみた。

 

La fête de la musiqueとは?

Le 21 juin est le jour de la fête de la musique.

Tous les ans le 21 juin, résonnent dans les rues des villes européennes des airs de musique en tous genres. Amateurs, professionnels, groupes, solistes, classique, rock, jazz, rap… la fête de la musique convie partout dans le monde des amateurs et professionnels à se produire gratuitement le jour du solstice d’été, devant un large public.

En France, en Europe et dans le monde : qu'est-ce que la fête de la musique ? - Touteleurope.eu

毎年6月20日にプロ、アマ問わず、ロックやジャズなど多様な音楽がヨーロッパ中で奏でられているようである…。

フランス国内だけではないらしい。

しかも『gratuitement(無料で)』。

 

過去にノルマンディー地方の港町、Le havre に旅行に行ったことがある。

あの時は気づかなかったが、実はその時にこのお祭りに遭遇していたようだ。

街中が音楽であふれていて感動したことを、まるで昨日のことのように思い出す。

特に写真の女性の声が本当に素敵で、その声にしばらく聞き入っていた。

 

発祥

En 1982, une grande enquête sur les pratiques culturelles des Français est menée par le service des études et de la recherche du ministère de la Culture et dévoile que cinq millions de personnes, dont un jeune sur deux, jouent d’un instrument de musique alors que les manifestations musicales organisées jusqu’à présent ne concernent qu’une minorité de Français.

 

Alors, ils imaginent une grande manifestation populaire qui permette à tous les musiciens de s’exprimer et de se faire connaître. C’est ainsi que la première Fête de la musique est lancée le 21 juin 1982, jour symbolique du solstice d’été, le plus long de l’année dans l’hémisphère Nord.

Historique de la Fête de la musique

 

フェット・ド・ラ・ミュージックを生んだ着想

 フランス文化省のモーリス・フルーレ音楽舞踊局長は、国内の楽器演奏人口500万人の半数が若者である事実に着目し、一つの構想を練りました。これに基づいてジャック・ラング文化大臣がフェット・ド・ラ・ミュージックを創設し、1982年6月21日に初めて開催されました。6月21日は夜が最も短い夏至の日、お祭りを朝まで楽しむには格好の日です。

フェット・ド・ラ・ミュージック - La France au Japon

 

文化省の大臣によって創られたイベントのようだ。

国家主導でこのような素敵な文化的イベントが実施されるというところに、フランスの心の豊かさを感じる。

1982年に初回が開催され、それが今日まで続いているところも素晴らしい。

 

そしてこのイベントは毎年夏至の日に開催されるイベントだったようだ。

そういえば、この季節のフランスは、いつまでも明るかった。緯度が高いヨーロッパの夏の夜は短い。

 

 

フランス国外の la fête de la musique

このイベントはヨーロッパ中で開催されているわけだが、どれくらいの国で実施されているのだろう?

L’événement n’a pas partout la notoriété et la régularité qu’il a en France, toutefois plus de 120 pays dans le monde y participaient en 2017, selon le ministère français de la Culture.

https://www.touteleurope.eu/societe/comment-la-fete-de-la-musique-a-conquis-l-europe/

何と、世界120カ国以上で開催されたということ。

フランスだけでなく、ヨーロッパだけでなく、実は世界中で実施されていた。

ちなみに日本でも開催されている。

思ったより規模が大きそうだ。

 

そして、海外で実施される時、ある憲章に則って実施されるらしい。

En 1997, la charte de la “Fête européenne de la musique” est signée à Budapest par toutes les villes qui souhaitent y participer. Elle fixe des règles et des principes pour toutes les villes et les pays qui voudraient importer le concept. 

https://www.touteleurope.eu/societe/comment-la-fete-de-la-musique-a-conquis-l-europe/

 

Dans cet esprit, la Fête de la Musique se fonde sur les principes suivants : 
1 - La Fête de la Musique se déroule, chaque année, le 21 juin.
2 - La Fête de la Musique est une célébration de la musique vivante destinée à mettre en valeur l’ampleur et la diversité des pratiques musicales, dans tous les genres de musique.
3 - La Fête de la Musique est un appel à la participation spontanée et gratuite qui s’adresse aussi bien aux musiciens amateurs que professionnels.
4 - Tous les concerts sont gratuits pour le public. Les organisateurs s’engagent à promouvoir, dans ce cadre, la pratique musicale et la musique vivante, sans esprit ni but lucratif.
5 - La Fête de la Musique est une journée exceptionnelle pour toutes les musiques et tous les publics. Elle doit rester une manifestation ouverte, source d’échanges et de découvertes.
6 - La Fête de la Musique est aussi souvent que possible une manifestation de plein air qui se déroule dans les rues, sur les places, dans les jardins publics, dans les cours...
La Fête de la Musique est l’occasion d’investir ou d’ouvrir exceptionnellement au public des lieux qui ne sont pas traditionnellement des lieux de concerts : musées, hôpitaux, édifices publics...

https://fetedelamusique.culture.gouv.fr/content/download/141399/file/Charte%20Internationale%20-%20FR.pdf

毎年6月21日に開催されることや、自発的かつ無償による参加の場であること、無料で公開されること等が定められている。

このような理想像を掲げているからこそ、参加者にとって価値のある、重要なイベントになったのだろう。

 

音楽に関してフランスは何となくマイナーなイメージがあった。

クラシックもロックもブルースも主流はフランスではなく、フランスの音楽はややニッチな印象があった。

ただ、よく考えると、フランスの音楽は他の誰にも真似できないようなユニークさがあり、きっとそのユニークさを生むこだわりや音楽への愛がこのような素敵なイベントを生んだのではないだろうか。

 

あらためて、フランスの音楽を聴いてみたいと思った。

オシャレ単語 "arriver" の使い方

「なぜかわからないけどこの単語が好き!」

そんなお気に入りの単語をお持ちではないだろうか?

私にとってのフランス語におけるお気に入り単語は、"arriver" !!

なぜか気になるし、使いたくなる...

今回はそんな arriver の主な使い方についてご紹介したい。

活用

まずは活用から!

         単数                       複数

1人称     j'arrive               nous arrivons 

2人称         tu arrives            vous arrivez 

3人称         il/elle arrive        ils/elles arrivent 

 

この arriver はいわゆる「er動詞」なので、規則的な活用をする。

なお、複合過去を作る際には、être を使用する。 

 ⇒過去分詞が主語の性・数と一致することになるので注意!

使い方

続いて主な使い方。

移動に関するものだけでなく、多様な用法がある。

 

1 到着する、着く

・Le train arrive à Tokyo dans cinq minutes.

 電車が5分後に東京に着く

 

・J'y suis arrivé hier.

 私はそこに昨日到着した

 

・J'arrive tout de suite.

 すぐに着きます

 

2 到来する

・Le printemps est arrivé !

 春が来た!

 

3 できる (arriver à 不定詞)

・Je n'arrive pas à dormir...

 眠れない…

・Je n'arrive pas à parler de mes problèmes.

 困り事をうまく伝えられない

 

※うまく…できる(できない)というニュアンスがある

※フランス語で可能を示す単語と言えば他に"pouvoir"があるが、日常生活においてはこの単語の方が使用頻度が高いらしい

 

4 起こる

Qu'est-ce qui t'arrive?

どうしたの?(何が起きたの?)

Il arrive que 接続法   …なこともある

・Il arrive qu'il fasse froid au mois de juin.

 6月に寒いこともある

 

・Il arrive que des gens rencontrent un ours à la montagne.

 山でクマと出会うことがある

 

※que の後は接続法が続く。

接続法は全くノータッチだという方も多いと思うが、ご安心を!

下記であれば直接法使用可♪

Ça arrive de 不定

・Ça m'arrive d'aller au travail en vélo.

 私は自転車で出勤することがある

 

・Ça t'arrive d'aller au cinéma ?

 あなたは映画館に行くことがある?

 

・Ça arrive souvent !

 それ、よくある!

 

以上!

arriver がオシャレだと感じるかどうかは人それぞれだと思うが、よく使う表現なのでぜひ頭に入れておきたい。

魅惑のブルターニュ地方 ~海・食べ物・音楽~

私はあるフランス人gさんと言語交換しているが、そのgさんとしばしばブルターニュの話題で盛り上がることがある。

私もgさんもクレープが好きで、いつもそのレシピやトッピングの話題で盛り上がるが、その際に「クレープといえばブルターニュだね!!」という話になる。

 

クレープは作るのが簡単なだけでなく、とてもおいしい。

それだけでも十分すごいが、この他にも楽しみ方も様々あるという素晴らしい特徴を兼ね備えた究極のスイーツである(少なからず私はそう考えている)。

 

そして、そのクレープはブルターニュ発祥だというので、私の中でブルターニュは一度は訪れたい魅惑的な場所になっている。

 

ブルターニュはどんなところだろう。

なぜクレープが名物になっているのだろう、酪農が盛んなのだろうか…。

他に見どころはあるのだろうか…。

と、さまざまな問いが頭の中を駆け巡る。

 

ブルターニュへを知ることに加えて語学学習もかねて、フランスのブルターニュ地方に関するウェブサイトを訪ねてみた。

 

場所

ブルターニュは大西洋に面したフランス北西部の地域。

ノルマンディー地方のすぐ隣に位置している。

かつてノルマンディーを訪れた際は、ノルマンディーはよく雨が降ると聞いた。

きっとブルターニュも雨が多い地域なのだろう。

 

 

名物① 海

ノルマンディーも非常に景色が美しい場所だったが、このブルターニュもそれを売りにしているようだ。

 

La Bretagne en bord de mer

Se balader sans jamais quitter la mer de vue. Sur le port envie d’un café, d’un plateau de fruits de mer, d’un bol d’air iodé. Prendre le large. Se ressourcer. Rejoindre une île en bateau, buller sur la plage, bâtir des châteaux en Bretagne.

(Bord de mer : nos séjours et activités en Bretagne)

海水浴、マリンスポーツ、海岸のお散歩、海の動物ウォッチング等、楽しめることがたくさんありそうだ。

個人的には、des fruits de mer (魚介類)に強く惹かれる…。

 

 

名物② 食べもの

やはり食べ物も見どころの一つ。

 

Les spécialités bretonnes 
Kouign-amann, kig ha farz… kezako ? Vous ne connaissez pas encore les spécialités qui font la fierté de la Bretagne ? Découvrez les incontournables de la cuisine bretonne. Blé noir, beurre salé, gâteaux bretons, fraise de Plougastel, coco de Paimpol, andouille de Guéméné. Eau à la bouche garantie !

(Tout sur les spécialités bretonnes et où les déguster)

まず、おいしいバターが名物。

やはり酪農が盛んなようだ。広大な土地があれば確かに牛ものびのびと生きられるだろう。

そしてクレープとガレット。

クレープは言わずもがなだが、そば粉を使用したクレープのような食べ物がガレット。お菓子だけでなく、食事としても楽しまれている。

ちなみにフランス語でそばは le sarrasin 

(日本人からすると単語の見た目と発音に乖離があり、慣れるまで聞き取るのが難しい…)

他にもクイニーアマンやクッキーなど、バターを使用した焼き菓子がある。

個人的には、Le gâteau breton(日本では「ガレット・ブルトンヌ」等と呼ばれている)がおススメ。

バターは幸福の味がする。。。

 

名物③ 音楽

ブルターニュでは音楽も大切にされているらしい。

MUSIQUES EN BRETAGNE
La Bretagne est terre de musiques : c’est en Bretagne qu’existe la plus importante concentration de grands festivals en Europe.

Musiques en Bretagne : Articles, Chiffres, Infographies (2024)

 

そしてどうやら夏至の日には音楽祭が催されるらしい。

機会があればぜひ見てみたいものだ。

ちなみにフランス映画「アメリ」のメインテーマを作曲したのは、ブルターニュ出身のYann Tiersenというピアニスト。

ブルターニュの音楽文化が多くの独特なアーティストを育んでいる。

 

自然、食べ物、文化…他にも面白そうな要素があり、想像よりもブルターニュは奥が深そうだ。また機会があればその深い部分について探求してみたい。

とりあえず明日はクレープを食べたい。